アイデンティティー

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インタビュー企画第4回:三齢(Minor Change,Elf-cup 3 Age)

どうも、ふぁずです。インタビュー企画第4回は、オリジナルバンド「Minor Change」、東方アレンジサークル「Elf-Cup 3 Age」のリーダーでギターボーカルの三齢さんにインタビューしました。全ての質問に詳しく答えて頂きました!お楽しみください。

 


 

よろしくお願いします!

 

ーよろしくお願いします!まず、最初の質問ですが、三齢さんは時々、ツイッターでご自身のルーツやリスペクトしてるバンド、音楽について言及なさってますよね。では、東方サークルをやるきっかけって何だったんでしょうか。

 

はい!実は東方を知って最初の頃、東方の漫画サークルをやりたかった時期がありました。

中学から高校ぐらいにかけてだったんですけど、その時って僕らの周りで大手東方アレンジが流行ったんですよ。同級生に何サークルかオススメされて聴いてみるも、カッコいい…けど俺の東方に対してのイメージとちょっとズレたりして、上手くハマれなくて…。なんというか、自分が影響受けたバンドのようなアレンジが聴きたかったんですよ。でも当時、探しても見つからない見つからない…。友達から「これカッケーよ!ロックだし!」と勧められて聴くも「いやサウンドむっちゃ重いわ!カッケーけど!」となってしまう始末。

そんなこんなで悶々としていても、当時はギターでドレミファソラシドしか弾けなくて、アレンジ以前の問題だったし、あぁいうのってプロレベルで沢山の人と知り合って作らないと無理でしょ…と諦めていました。じゃあ二次創作は漫画や小説で挑むぜ!と思っても、絵も内容もイメージと全く違ってしまい、形にならずじまいでした。この時は「やっぱり二次創作はやめよう…好みのものが出てくるまで待とう…」と思いました。

そんな中、岸田教団やTaNaBaTaの弾いてみた動画を投稿されている方の動画をよく見ていて、なんとなくギターを見よう見まねでテキトウに練習していたのですが、ある日その方が「今度イベントで自作アレンジを出します」と報告していたんです。「マジか!!!!一人で…自分で作っていいんだ!?」と思いましたね。安心した、というか。その方のCDは今もたまに聴いてますけど、こんなに自分の好みを出していいんだ…自分の作品観を出していいんだ、みたいな安心感が生まれたのを覚えてます。そして曲を作るために可能な限り練習とかして動き出したのを覚えてます。

きっとその方の演奏動画を見ていなかったら、今みたいに東方アレンジをやるどころか、ギターを続けてなかったと思います!これがきっかけだと思います。

 

ーなるほど。「やりたいから即やる」ではなく紆余曲折あったのですね。そして最初やりたかったのが音楽サークルではなかったのは驚きました。

 

そうなんですよ(笑)当時の自分も今を知ったらビックリしてると思います!

 

ーでも、その漫画を描きたかった当時の思いが歌詞に受け継がれているというか。三齢さんの書く歌詞には漫画や小説、あらゆる読み物の様な奥深さや面白さ、秀逸さがあると思います。ストーリーを考えたりとか、言葉の選び方が素晴らしいです。界隈でも三齢さんの歌詞は高く評価されてると私は思ってるのですが、作詞に対するこだわりなどはありますか?

 

歌詞のこだわりは、実はそこまでないんです…。
本編のストーリー、キャラやキャラ同士の繋がり、キャラに繋がる第三者のストーリーに、あのステージのあの雰囲気、プレイ中の「あそこムズすぎ!」的なやつ、ギャグテイストなネタ二次創作をイメージした感じ等々…。そんな各それぞれを表現するのに様々な手法で表現できるように色々用いています。
といいつつ…実は昔こだわりが強くて、直接的な表現絶対しないぞー!みたいに意気込んでたぐらいだったんです(笑)どんな感じだったかと言うと、ふと浮かんだ単語単語をメモって、原曲やキャラにちょっとでも繋がるようなものを拾ってまとめてみたりしてたんです。えーと、例えるなら抽象画みたいな感じですかね?BLACK SOUND(妖魔夜行アレンジ)なんかは一番そんな感じですね。ただ、昔それを余りにもやり過ぎてしまったので被らないように今はちょっと控えてます。
表現できるような手段を様々に挑んでみる!っていうのがある意味今のこだわりなのかもですね!

 

ーなんだかんだですごく凝ってる気がします(笑)そして様々な手段に挑むのはアグレッシブですね。それでいて三齢さんらしさがあるのは凄いです。
作詞について話して頂いたので、続いて作曲について。どのような手順、方法で作曲してるか。そしてこだわりは何ですか?

 

作曲ですね!何パターンかあるんですけど、

・何となく弾いたり鼻歌で思い付いたリフが「これあの原曲に合うんじゃない!?」→リフに合わせて作る
・原曲のメロを聴きながら作詞→詞に合った曲を作る
・原曲のメロを鼻歌しながら弾き語り

…みたいな感じで作ります。基本はギター弾きながら歌って、という弾き語りスタイルなんですけどね。リードギター、ベースやドラムは大体録音しながら思い付いてます。普通はドラムからなんでしょうけど、大体頭の中でドラムができているので今のところ問題はそんなにないですね!この点は問題出たら変えるつもりです。
音のこだわりについては他の人よりも知識がないのでアレなんですが、とにかくイメージに近い、カッコいい音をなんとか手探りで探ってみたりとか。あと、手に入れたばっかのエフェクターを試してみたり。ってアレ、意外とこだわりない…?
…リフ次第という事でお願いします(笑)

 

ーなるほど。作詞も作曲も、その時々によってかなりやり方は変わる感じですね。

 

そうですね!臨機応変に、イメージを優先に!です。

 

ーとても素敵だと思います。
さて、がらっと話題は変わりまして、三齢さんがリーダーを務めるバンドに関して質問させていただきます。「Minor change」と「Elf-Cup 3 Age」それぞれバンド名の由来は何ですか?気になります。

 

はい!まずオリジナルバンド「Minor Change」の由来についてです。マイナーチェンジというワードはあちこちで見かけるワードな訳ですが、とあるサイトで英語表記の「Minor Change」を見かけまして。英語表記カッコいいな!みたいなぐらいに思っていて曲名に使うか程度で頭の片隅に残しておいたんです。で、オリジナルのプロジェクトが出たときに、自分の曲を振り返ってみたら、ネガティブでマイナーコードばっかり。
この時点でバンド名に「マイナー」は入れようと思っていたんですけど、更に自分の作品をよく見つめてみるとネガティブな裏に前向きなものがちょっと光っていて、それがいい意味でマイナスな曲をマイナーチェンジしているな…、と気づきました。その瞬間に、頭の片隅にあった言葉を思い出して「あぁ…バンド名は『Minor Change』に絶対しよう」と決意しました。確か学生時代に終バスを乗り過ごして、寒い中i-pod聴きながら歩いてた時の事だったと思います(笑)

次に、「Elf-cup 3 Age」なんですけど…実は僕のハンドルネーム三齢よりも前に決めたもの、というか、サークル名からハンドルネームが三齢になったんです。
これ多分初めて話す気がします。

 

ーなるほどなるほど。Elf-cup 3 Ageの由来というか、ハンネの決まり方めちゃくちゃ珍しいですね。

 

まず、僕を知っている方は知ってるかもしれないですけど知らない人のために言いますが、僕は東方キャラの中で大妖精が好きなんですよ。また、東方において妖精は本当に重要なポジションだと思っていて、せっかくならサークル名にElfを絶対に入れてやるぜ!ってなって。で、高校から使っていた電子辞書でよさげな「Elf」が入ったワードを探していたんですよ。そしたら、「Elf-cup」の文字が。一目惚れでした。意味は確かキノコの仲間の裸子器(器官の一部)だったと思うんです。妖精の羽根みたいな器官なんですって。
ちょっと話がずれてしまう気もするんですが、(知り合いは分かるかもだけど)自分はクワガタが好きなんですよ。で、皆大体知らないかもですがクワガタの子どもってキノコの菌が回った木を食べて大きくなるんです。特に大きくなるのは三齢っていう状態で。それを思い出して、「よし!それで行こう!せっかくなら英語で!」という訳で、

三→3
齢→Age

で、「Elf-cup 3 Age」となったわけです!この流れで俺も大きな何かになりたいなと思ってハンドルネームにも流用したわけなんですけど、虫がダメな人には申し訳ない名前にしてしまったことを反省してます…。ほら、エゴサしたらスゲーグロい画像が出てきてしまうので…。だから僕を検索したい時は必ず「三齢 ○○(バンド名とかサークル名とか曲名とか)」で検索するかIDを検索してくださいね!

 

ーなるほど!めっちゃ綿密に、こだわりぬいて考えられた名前だったんですね!

 

ハンドルネームの由来は毎回説明に困ってしまうんですけどね、ははは…。

 

ーこれ毎回説明するのは大変ですよね。

 

ですね…(笑)

 

ーそんな2バンドですが、今後の活動予定などは決まってますか?特に、まだ表立った活動がないエルカの方の今後を待っている方、めちゃくちゃ多いと思います。

 

マイナーチェンジやソロの件ばっかり告知してますからね…!マイナーチェンジは変わらずライブを出来るときにやりながらたまに音源出したり…。それとまだ打ち合わせ段階ですけどレコもしっかりやるかもです…!お楽しみに。
そしてそして!皆様お待ちしているエルカですが!なんと!
…まだ具体的には決まってないですゴメンなさい!でも…もしかしたら例大祭で!…とある人と…!何かやる…!?…かも…!?なのでそちら楽しみにしていてください。ね!例大祭でエルカ単体でも何かできるように頑張ってみたいです。そして年内冬コミ行けないので、またエア冬コミみたいな感じで間に合えば何かアレンジ投稿したいと思います!近いうちに何かできるように頑張りますので、応援よろしくお願いしますー。

 

ーおお、マイチェンついにがっつりRECやるかもなんですね。楽しみ。エルカ、まだまだ色々謎に包まれてますが例大祭楽しみにしてます

 

はい!頑張ります!

 

ーでは、わくわくするような今後の活動予定が聞けたところで、〆させていただきます!本当にありがとうございましたー!

 

こちらこそありがとうございました!

 


 

続いて、三齢さんの機材を見ていきましょう。

 

 

三齢's Equipment

 

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 まずはメインギターのTOKAI SG-43。

高校時代に親に隠れて購入したものだそう。今後お金に余裕が出たときにピックアップの交換を予定してるとの事。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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 続いてはEASTWOODのSTORMBIRD。楽器屋で一目惚れして購入。キラキラした音が欲しい時に使っているそう。「むちゃくちゃ弾きづらい。角が痛い。」とのこと。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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 ベースはBurny。機種名は不明だそう。地元のハードオフで購入。アクティブベース。スラップがしやすいとのこと。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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 録音にはBOSSのMTR、BR-600を使用。SGと同じく高校時代に購入。

 

 

 

 

 


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続いてエフェクター。一つ目はDigiTechのDIGIDELAY。「多用するディレイの音は大体こいつの仕業です。さくらゆっけののえいーのくんと初対面の時に買いに行った記憶。」との事。

 

 

 

 

 

 

 

 

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 二つ目はARIONのSCH-Z。ギターを始めてすぐに買ったエフェクター。よく壊れるのでしょっちゅう買い換えてるらしい。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

機材は以上です。中々年季の入った機材が多いです。

 


 

 

[Minor Change]

2013年9月活動開始。2014年6月初ライブ。2015年1月1st web album「Portray the Black」公開。同年8月、1st original DEMO CD「MAGIC NUMBER」発売。2016年9月、1st web mini album「Certain blaze」公開。同年11月11日、主催ライブ「マルチカラァド1111」を開催。また、2nd original DEMO CD「I don't remember you!!/エリ」発売。2017年4月、1st mini album「Multi Feelings」発売。

 

公式HP↓

HELLO,EVERYONE! - minor-change ページ!

 

 

[音源]

 

1st mini album「Multi Feelings」試聴動画

www.youtube.com

 

「ミゼットブルー」

www.youtube.com

 

「MAGIC NUMBER-Single Ver-」

www.youtube.com

 

「ローリンググローリーモンスター-Short Ver.-」

www.youtube.com

 

Elf-Cup 3 Ageや東方アレンジ楽曲はこちらにて試聴可能↓

mqube.net

 

 


 

今回の記事は以上になります。Elf-Cup 3AgeとMinor charge、どちらのバンドも今後の活動が楽しみです!

次回は、東方アレンジサークル「Cold Sleep Girlfriend」のリーダーでドラマーで、さらにはDJとしても活躍なさっているtomo1さんにインタビューします。お楽しみに。

 


 

インタビュー・編集:ふぁず