アイデンティティー

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インタビュー第11回:灰野(Nerdy Pixie,Awesome Ochinchins)

どうも、ふぁずです。

さて、インタビュー第11回は、新曲「Kuregata」を2/14に公開したばかりの灰野さんです!「Nerdy Pixie」や「Awesome Ochinchins」で活躍する氏に沢山質問しました。お楽しみください。

(今回は、公開を予定していた記事の完成が諸事情により遅れてしまっているため、前回のインタビューの最後に予告した内容から変更致します。目処が立ち次第掲載予定です。ご了承ください。)

 


 

ーまず、灰野さんが音楽活動や、楽器を始めたきっかけを教えて下さい。

 

ギターを始めたきっかけはすごく単純で「ギターが弾けたら楽しそうだな」と思った事でした。最初は好きな曲に合わせてエアギターをしていたのですが、それを母親に見られてしまいすごく恥ずかしい思いをしたので、ヤフーオークションでグラスルーツの安いギターを購入し本格的にギターを始めることにしました。

 

ーなるほど。エアギターからのギター購入、中々珍しい流れだと思います。
続いて、影響を受けたバンドやアーティストを教えて下さい。

 

ギタリストとして強く影響を受けたのはナカノイズ氏とmelt-bananaのAGATA氏です。
特にナカノイズ氏は、僕がアンプ直結至上主義を貫いていた時代に演奏動画を見て、飛び道具や特殊奏法を駆使したトリッキーなスタイルに「ギターでこんな音を出すことができるのか!」と強く感銘を受けました。

曲作りにおいてはART-SCHOOLからの影響が大きいです。どこか儚くてダウナーな世界観の歌詞、アルペジオの使い方などに影響が色濃く表れていると思います。

 

ーなるほど、灰野さんの摩訶不思議でトリッキーなサウンドはナカノイズ氏に影響を受けてのものだったのですね。
さて、話は変わりますが、2/14に発表なさった新曲「Kuregata」を聴かせて頂きました。どのような事を思い、あのような歌詞が完成したのですか?また、サウンド面でのこだわりも教えてください。

 

お聴きいただきありがとうございました!
あの曲は夏の終わりをテーマに歌詞を書いたのですが、僕は四季の中で最もエモーショナルな時期である夏が断トツで好きで、夏の終わりに感じる胸を締め付けるような切なさや焦燥感をいつか曲にしたいという気持ちがありました。
サウンド面に関しては、クリーントーンのAメロ、幻想的なシマーリバーブを使ったBメロから爆音のファズギターが鳴り響くサビに突入する、といった風に、先ほどテーマとして挙げた「切なさ」と「焦燥感」の対比を表現したつもりです。

 

ー歌詞のみならず、音でここまで季節や空間、景色を表現できるのは本当に素晴らしいと思います。「Kuregata」、正に名曲だと思います。
続いての質問ですが、灰野さんは現在「Nerdy Pixie」、そして「Awesome Ochinchins」、二つのバンド、プロジェクトで活動なさっていますが、この二つのそれぞれのバンド名、プロジェクト名の由来を教えてください。二つとも特徴的な名前で、ずっと気になっていました。

 

お褒めいただきありがとうございます!
Nerdy Pixieについてですが、前身バンドが「いかにも学祭コミックバンド!」といった感じのバンド名でして(すみません、恥ずかしいので名前は出せません)。
そこに僕がリードギターとして加入しオリジナル曲も演奏するようになったり、ボーカルが突然何も言わずに何処かに引っ越しして脱退してしまったり、色々なことがあったので「改名してオリジナルバンドとして再スタートしよう」という話になりました。
前身バンドの名前の中に「ヲタク」が入っていたのでそこを引き継ごう、と「Nerdy」、「『ナーディ・〇〇ィ―』って感じで韻を踏む名前にしよう」、とメンバーが敬愛するPixiesから取って「Nerdy Pixie」としました。

そしてAwesome Ochinchinsですが、もともとオーチンは「架空のバンドの公式アカウント」というコンセプトの、僕がくだらないネタツイートをするためのサブ垢だったんです。
当時はその名義で音楽を発表することは全く考えていなかったので「とにかくインパクトのある名前にしてやろう」という狙いがありましたが、結果的に、名前のインパクトに釣られて聴いてくださった方が多いようなので、この名前にして正解だったなと思います。

 

ーそうだったんですね!特にAwesome Ochinchinsの方はびっくりです。
さて、この二つのバンド、プロジェクトの今後の予定が決まっていましたら教えてください。

 

実は、Nerdy Pixieに新ボーカルを迎え入れる準備が進んでいます。
ボーカルが変わることによってバンドや曲の雰囲気も変わってくると思うので、これまでとは違う世界観、曲調にもチャレンジしていけたらいいなと思っています。
Awesome Ochinchinsに関しては、これまでと変わらずにひたすら陰鬱な曲をマイペースに作り続けていくと思います。

予定というか願望になってしまいますが、親交のあるフォロワーの方々を誘ってコラボ曲だけでEPを作れたら面白いなと思います。

 

ーなるほど、とても楽しみです!それでは、インタビューを〆させて頂きます!ありがとうございました!

 

ありがとうございました!

 


 

続いて、灰野さんの機材を見ていきましょう。

 

灰野's Equipment

 

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まずは、Bacchus CRAFT Series BJM-60E。メインギター。

プリセット回路の除去、キルスイッチの取り付け、光線銃回路の埋め込み等、改造が施されている。

 

 

 

 

 

 

 

 

f:id:fuzzdesuyo:20180221210118p:plainこちらは、 SQUIER Classic Vibe Telecaster Custom。

フロントピックアップをグレッチのハイロ―トロンに換装。
独特の乾いたサウンドが気に入っているそうだ。

 

 

 

 

 

 

 

f:id:fuzzdesuyo:20180221210124p:plainこちらは、 SQUIER Jagmaster。

改造は、ボディのリペイント、フロントピックアップをシングルコイルに換装、光線銃回路埋め込み等。

ハムバッカーの音が欲しい時やドロップチューニングの曲を作る際に使用するそうだ。

 

 

 

 

 

 

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ベースは、YAMAHA RBX450。

バンドのベーシストから譲り受けたもの。で、ナットが故障していたため修理済。
ゴリゴリに歪ませて弾くことが多いとの事。

 

 

 

 

 

 

 

 

f:id:fuzzdesuyo:20180221210139p:plainオーディオインターフェースは、Focusrite Scarlet2i2。

宅録で使用。「見た目と名前が格好良かったため購入、機能面の良し悪しはわからない」そうだ。

 

 

 

 

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最後に、エフェクターボード。

特に気に入っているのは、Darkness Verre(上段右から二番目)、MASF Pedalsのraptio(下段右から二番目)、シビルウォークローン(下段左から二番目)。

Verreは一番好きな花である彼岸花をデザインにしてもらったオーダー品。
常にオンにし、クランチサウンドを作るために使用。

raptioは踏んだ瞬間の音をループさせるエフェクターで、機械音のようなノイズサウンドはほぼこのエフェクターで出しているそうだ。

シビルウォークローンはパワーコードを弾いた時のローの暴れ方や、単音フレーズを弾くとクリーミーな音がする所がお気に入り、との事。

他にも、Zoom G3や、改造されたピアノのおもちゃ等がある。

 


 

 [灰野]

新潟県オルタナティブロックバンド「Nerdy Pixie」のギターとして活動、音楽プロジェクト「Awesome Ochinchins」として音源リリースも行っている。

 

[音源]

2/14公開の新曲(灰野名義)「Kuregata」

soundcloud.com

 

Nerdy Pixieの名曲「Stay Lost」

soundcloud.com

 

Awesome Ochinchins「thaw」

soundcloud.com

 

灰野さんのSoundcloud

soundcloud.com

 


 

今回の記事は以上です。

Nerdy Pixieの新ボーカル、一体どんな方が入るのでしょうか。楽しみです。もちろん、Awesome Ochinchinsの活動も楽しみですね。

次回第12回は、BGM製作の活動をなさっているKKさんにインタビューします。お楽しみに。

 


 

インタビュー・編集:ふぁず