インタビュー企画第7回:あつろー(グロカルナスカライン)
どうも、ふぁずです。
2018年最初のインタビュー記事は、東方アレンジサークル「グロカルナスカライン」の代表でギター、ボーカル、作詞、作曲を担当しているあつろーさんです!
それでは、お楽しみください。
ーよろしくお願いします。まず、あつろーさんが代表を務めるサークル「グロカルナスカライン」の楽曲を聴かせて頂き、「あまりジャンルに縛られてない、色んなタイプの曲がある」ように感じました。あつろーさんが作曲する際等に影響を受けてるアーティストを教えて頂きたいです。
ジャンルに縛られていないと感じてもらってかなり嬉しいです(笑)結構意識しているところなので。
影響を受けているのは基本的にロック、ポップス、ハードコアあたりですね。
同人音楽の入り口として影響を受けたのは岸田教団とTaNaBaTaで、トラックメイキングの理想として影響をうけているのはschool food punishment、アレンジが好きでいっぱい聞いてるのはTK from 凛として時雨やFear, and Loathing in LasVegasです。あとボーカルとしてはUNISON SQUARE GARDENと同人歌い手の周平さんを崇拝してます。。
このジャンルが好き!っていうのが無くて一貫性がないのが楽曲に現れちゃってるのかもしれないです。。なので自分のサークルのジャンルは「オルタナティブロックとかポストハードコアっぽい物」とぼやかしてます(笑)
ーなるほど。では、続いては、グロカルナスカラインがどういった経緯で結成されたのか教えて下さい。
自分が同人音楽で制作を始めたのはグロカルナスカナイン発足前の2014年から2年くらい友人と東方アレンジサークルが最初でした。
元々TaNaBaTaや岸田教団が好きで学生時代の友達に布教したらドハマりした友人がいて学校を卒業してしばらくたったら「俺も同人音楽やりたいけどお前の方がそういう文化に詳しいし二人でやれば怖くないやろ!」って勢いで同人音楽の世界に飛び込みました。2枚くらいミニアルバムを出してから徐々に二人の制作テンポがあわなくなってきて、それと同時に頒布するCDのコンセプトを自分一人で作って行きたいとも思ったので2015年末にグロカルナスカラインを立ち上げました。
女声ボーカルをやってくれているつきみは当時のサークルのお手伝いをしてくれてたり、学生時代にずっとバンドを組んでいて実力も充分であることがわかってたので新しくサークル作るから歌ってーみたいな感じでお願いしました。
ベースに関してはフレージングの能力が自分には無いのでベーシストを探しててちょうど同じ会社だったnasuvi君が実力あるのに弾く機会がないとの事だったのでこれはチャンスだ!と思って誘いました。
ーなるほど。ちなみにグロカルナスカライン以前にやっていたサークルは、もう活動予定はないのですか?
まったくないですねー…...。自分でCD全体を考えたり方針を決めていく事が面白いと気付いてしまったので(笑)
合同に参加したり、他所でサポートしながらグロカルナスカラインの音楽を聴いてもらいたいと思ってるのが現状です。
ーそうなんですね。
さて、グロカルナスカラインは、春例大祭に参加申し込みをしたとのことですが、どういった音源をリリースする予定ですか?
月並みな解答で恐縮ですが、次回の春例大祭では自分らの個性を出しながら技術面でのクオリティアップを目指した音源をリリースしたいです。
というのも今回で3枚目のCDになるのですが1stではとにかく多ジャンルに手を出す+ミックス等のエンジニアリングを研究する事を裏目標にしてその時にできる事を把握しようとしましたが楽曲一つ一つにパンチがないなーみたいな所が課題に感じて、その中でも評判が割と良かった曲の流れを汲みながら、2ndではとにかく偏ってもいいから個性を出そうと自分の好きな物を詰められるだけ詰めたアレンジにしたので、そこは割と個性がある編曲ができたとは思うのですがミックスの技術がそこにおいついてなかったのと、単純な自分のボーカル技術も楽曲の難易度に対して追いついていなかったのを課題に感じました。
なので、2ndの個性を出しつつ、技術面を前回の例大祭からブラッシュアップをした楽曲をとにかく目指します。ミニアルバムの分量は恐らく無理ですが、シングルカットみたいな感じで…...。
アレンジの方針はまだ固まっていないのですが、ピアノ+ギターの絡みとかTK from 凛として時雨の楽曲のような空間の使い方や曲の展開で引き込めるアレンジを目指したいです。
ーおお、とても楽しみです。
ちなみになんですが、ライブをやる予定はありますか?グロカルナスカラインのライブを見たい人は結構いると思います。
そういっていただけるのはほんと嬉しいです!やっぱりバンド物の花形はライブにあると自分も感じていますしやりたいと思っています。お誘いも何度か頂いていますが出来てないですね。サポートメンバーをお願いすればできると思うんですが、なかなかそこまでエネルギーを回せていないんですよ…...。
今は予定はありませんがライブをやることも目標にしながら頑張ります。。そういった意味では次の音源はライブで聴きたくなる、そしてやりたくなるような要素もとり入れたいとも思ってます(笑)
ーますます新譜が楽しみになりました。もし良ければ最後に、新譜やライブ以外の目標、抱負があれば教えてください。個人的な事でも大丈夫です。折角年明けたばかりですので。
このサークルでの活動が3年目に突入して色々な繋がりができた中で、周りに比べて制作速度もクオリティも全然胸を張れないレベルであることをより顕著に感じてきているのでまずはそのコンプレックスを取っ払うのが最大の目標ですね(笑)周りがほんと凄い人ばかりで…...。
今は東方アレンジメインでやってますがレベルを上げるためにもオリジナル楽曲やボーカロイド楽曲の制作等、同人音楽の中でも活動フィールドを広げていく事を常に意識していけるようになろうと思ってます。
元々最初の同人音楽のルーツは中学生の頃の音ゲーブームの時に触れたstepmaniaの有志が作成した楽曲拡張パッケージの企画をみて「楽曲制作っていろんな所に表現の場があるんだ!」とテンションが上がった記憶があって、自分もふとした所で自分の音源に触れてもらえるようなクリエイターになりたいっていうのが最終的な目標で今もなんやかんや続けてこれてます。そこに少しでも近づく事を意識できるように今後活動していきたいと思います!
あとはサポートのお誘いやら合同のお誘いやら喜んで受けるのでよろしくお願いします(笑)
ーグロカルナスカライン、そしてあつろーさんの今後に期待してます!それではインタビューを〆させていただきます。ありがとうございました!
こちらこそありがとうございました!今後ともよろしくお願いいたします!
続いて、あつろーさんの機材を見ていきましょう。
あつろー's Equipment
まずは、こちらのギターから。このギターは、Crews Maniac Sound/KTR JM with Jive Master 3ST。あつろーさんが一番長く使用しているギター。
ブリッジはマスタリーブリッジ製の物に交換、そしてバズストップバーを装着している。もはや購入当初とは全然音が違うそうだが、そこも含めてアタックのキツさがお気に入りのポイントなんだそう。
続いては、つい最近届いたばかりの、Crews Maniac Sound solution HDSのカスタムオーダー品。
先述のジャズマスターは音の立ち上がりや鳴りは気に入っているものの、サスティーンが無いのと、どうしてもポストハードコアっぽいフレーズに対応できないのを感じており、オーダーをする前はフジゲンのレスポールを使用していたそう。しかし、レスポールの低域や、弾き難さに不満があり、オーダーすることにしたそうだ。
こちらはYAMAHA SLG200S NT。「どうしてもアコギの音が欲しいけど、苦情は言われたくない」ということでサイレントタイプを使用しているそうだ。
ベースはCoolZのZJB-10Rを使用。自宅にベースが無いのが不便でとりあえずで買ったとのこと。
続いて、宅録環境。メインPCはBTOパソコン(intel i7-5827K/RAM32GB/SSD500GB /HDD500GB)。サブPCはmacbook pro retina 15inchモデル。主に外でのDAW作業や雑務に使用している。
DAWはCubase Pro8。プラグインはWavesやiZotope製品を使用しているようだ。音源ライブラリはAddictive Drums2、Addictive Key、omnisphere 2やsample tank3のオーケストラ拡張等。
オーディオインターフェースはRME firefaceUCX+Advanced Remote Control。「音質、ルーティンの組みやすさ等不満を感じる事がなくて一生の友」との事。
マイクはaudio technicaのAT4040。コンデンサーの感度を維持しつつフラット目な特性なので扱いやすいのだそう。
そして、アンプシミュレーターにLine6 Helix LTを使用。先述のオーダーギターと同時期に購入。解像度と可搬性が良くて外recにも対応できて、セッションにも使えるのがお気に入りのポイントなんだとか。
[グロカルナスカライン]
東方サークル「maximedia」にて活動していたあつろーによって2015年に立ち上げられたサークル。メンバーは、あつろー(ギター、ボーカル、作詞、作曲、編曲)、つきみ(ボーカル)、nasuvi(ベース)。
2016年に初音源「レジュームオーバーセンス」頒布。2017年には「ネゲートリグレット」頒布。
[音源]
例大祭14にて頒布「ネゲートリグレット」XFD
例大祭13にて頒布「レジュームオーバーセンス」より「レジュームオーバーセンス」
あつろーさんのSoundcloud
今回の記事は以上です。グロカルナスカラインの今年の活動に注目です!
さて、次回第8回は「long flared skirt」のギターボーカル、陽炎紅弥さんにインタビューします。お楽しみに。
インタビュー・編集:ふぁず