インタビュー第15回:YNY(我楽多東京)
どうも。ふぁずです。
今回は、東方アレンジサークル「我楽多東京」のコンポーザーでギタリストのYNYさんにインタビューしました。
それでは、お楽しみください。
ーまず、YNYさんが楽器や音楽活動を始めたきっかけを教えてください。
楽器を始めたのは、小学6年ですね。
特に誰かに憧れたというよりは、ふと空を見上げて「そうだ、ギター始めよう」的なノリで。最初はアコースティックギターでJ-POPをジャカジャカ弾いてました。
エレキギターを始めたのが中3の頃です。当時のアニメ「けいおん!」ブームの申し子ですね(笑)。同時期に凛として時雨にどハマりして、その頃からバンドで演奏するようになりました。
今のように、DTMでアレンジ楽曲やオリジナル楽曲を作るようになったのは大学生からです。最初はGarageBandのiPhoneアプリでポチポチやっていたんですが、そのうちPC上でDAWを触るようになって、「1人でもバンドのアンサンブルを鳴らせる」というのがとても面白いと。
本格的に曲を作るようになったのは、東方Projectのアレンジ楽曲にハマったのがキッカケですね。その後、東方同人イベントに参加して、コンピレーションCDを出したり、サークルを結成してCDを複数リリースしたりして、今に至ります。
ーありがとうございます。では、凛として時雨以外で影響を受けたアーティストはいますか?
特に好きで影響を受けたのは、Sigur Rós、Oasis、Radiohead、サカナクション、椎名林檎、中野テルヲ、クラムボン、Chouchoなどですかね......。
東方同人音楽のアーティストにもかなり影響を受けてると思います。凋叶棕、LizTriangle、暁Records、サリー、東方事変、君の美術館などをよく聴いてます。ポップスに近いロックを中心に聴いてると思います。
ーなるほど。
我楽多東京はちょこちょこライブをやっているイメージですが、ライブ時の演出やセトリなど、こだわりはありますか?
観客と一体になって盛り上がるというよりは、映画に没入するような気持ちで演奏を聴いて欲しいという思いがあるので、最初から最後まで演奏に徹する形が多いですね。MCとかもあまりやりませんね。
将来的には、映像と一体でライブ演奏を行う、みたいな事をやってみたいなと思っています。
また、ライブの度にアレンジや楽器編成を若干変えたりする事もありますね。
ーとてもすばらしいこだわりだと思います。
ちなみになんですが、「我楽多東京」の由来って何ですか?
サークルメンバーが考えてくれた名前ですね。決めた時の詳しい成り行きはちょっと忘れちゃったんですが、ガラクタと東京という言葉の組み合わせで、ちょっとグランジでスチームパンクチックな、そんな雰囲気を漂わせたかったんでしょうかね。
最初にリリースした同人音楽CDも「踏郷(とうきょう)」というタイトルで、秘封倶楽部の2人の卯東京探訪がテーマになっています。
「東京」はなんで入ったんでしょうね。「ジュリアナ東京」「東京喰種」みたいな、響きのカッコよさに憧れたのかなあ。もっとも、僕以外のメンバーは全員東京在住ではないという(笑)
ーなるほど(笑)
では次に、我楽多東京の、現在決まっている今後の予定はありますか?
今年5月の例大祭にて、仲良くしていただいている音楽サークルのアプサラス(※)さんと合同で、秘封倶楽部楽曲アレンジスプリット盤をリリース予定です。
例大祭で新譜を出すのは実に2年ぶりになりますが、お互いのサークルの色を出した面白い作品になりそうでワクワクしています。
ーおお、楽しみです。
では最後に、サークルの、そしてYNYさん個人の今後の目標を教えてください。
サークルとしては、今後はメンバーの就職等で活動はスローペースになりそうですが、我楽多東京のアレンジCDのコンセプトである「物語が音楽に寄り添う作品」を踏まえて、またゆっくりと着実に作品を出していけたらなと思います。東方Projectの公式作品においても、様々な新しいストーリーが生まれているので、こんな二次創作物がしてみたい、という思いが日に日に強くなっていますね。
個人としては、同人音楽のみならず、オリジナル楽曲や、他の人との合作など、今後も色々な形で音楽を生み出すことに関われていけたらなと。
既に別のコンポーザーと一緒に曲を作ってライブを行っていたりするので、これからも様々な形で活動を続けていきたいですね。
ーなるほど。今後の活動も楽しみにしています。
では、インタビューを〆させていただきます!ありがとうございました!
ありがとうございました!
[※]東京・八王子を拠点に活動するへヴィポップロックバンド。東方アレンジやオリジナル楽曲の製作がメイン。リーダーの飴宍飴美氏には過去に当ブログのインタビューを受けていただいた。
続いて、YNYさんの機材を見ていきましょう。
YNY's Equipment
こちらはComponent Telecaster。Fender Japan TL71をベースに、ボディ以外の全パーツをYNYさん自身が換装。Front PUはSchecter MONSTERTONE TELE、Rear PUはSaymour Duncan STL-3 Quarter Poundとなっている。また、ボリュームポットにバイパスフィルターを入れている。
Rec、ライブ共にメインで使用。ライブ時はほぼFront PUしか使用しないそうだ。
「一般的なテレキャスターからはかけ離れた音がしますが、大変気に入っています。」とのこと。
続いて、 Epiphone ES-335 Pro。最近フリマアプリで中古購入したとのこと。ライブのみでの使用。
本人曰く、「フロントPUは初恋の相手から貰ったチョコレートのような甘いトーン(そんな思い出は無い)、リアPUは往年のUKロックを彷彿とさせるサウンドで、歪ませた時の、レスポールには無い独特のプレゼンスの鳴りが気持ち良いです。Gibsonが欲しくなりました。」とのこと。
エフェクターは、凛として時雨のギターボーカル・TK氏の影響をかなり受けたチョイス。
アンプは実機、シミュレータ共にFender Twin Reverbを使用。
Sunfish Audio Over Drive “MPrunus”でクランチを作り、曲のサビのコードストロークでBOSS OD-3をオンにして、アンサンブルの音圧感をぐっと上げる。その他、アルペジオやギターソロでDigitech DigidelayをMod Delayモードでオンにし、独特の煌びやかさを付加するのがYNY氏の主なサウンド構成。中でもDigidelayがお気に入りとのこと。
製作環境はこちら。
DAW: Logic Pro X
AIF: Steinberg UR-22mk2
Guitar Amp Simulator: Line6 POD XT/Waves GTR3
Software Instruments: XLN Audio Addictive Drums2/Native Instruments Session Strings/IK Multimedia SampleTank3/Sonic Wire SERUM
Software Plugin: Waves Gold/Waves CLA Signature Series/iZotope Ozone
などなど。
[YNY]
東方アレンジサークル「我楽多東京」のコンポーザー・ギタリスト。
[音源]
「彗星アポロ」XFD
「踏郷」XFD
「Dear Illusion」XFD
「世界終末論2016」XFD
[YNYさんのSoundcloud]
[公式HP]
今回の記事は以上です。我楽多東京の楽曲、是非聴いてみてください。
さて、管理人ふぁずのバンドの春例大祭に向けた新譜製作が終わるまでは、次回更新は未定です。もうしばらくお待ちください!
では。
インタビュー・編集:ふぁず